「つらいのに、離れられない」
「優しかった頃の相手が、どうしても忘れられない」
そんな矛盾した気持ちに、苦しんでいませんか。
それは、あなたが未練深いからでも、弱いからでもありません。
愛情・依存・恐怖が絡み合う心理構造が、そう感じさせているのです。
愛情と依存は、似ているようでまったく違います
一見すると区別がつきにくい「愛情」と「依存」ですが、根本は大きく異なります。
- 愛情:安心・尊重・対等さがある
- 依存:不安・恐れ・上下関係が強い
愛情の中では、自分の意見や感情を持つことが許されます。
一方、依存関係では「嫌われないこと」が最優先になり、自分の感覚が後回しになります。
共依存との違い
共依存とは、「相手を支えること」で自分の存在価値を保とうとする関係です。
- 相手の問題を自分の責任のように背負う
- 相手の機嫌や状態に人生が左右される
- 「私がいないとこの人はダメ」と感じてしまう
モラハラ関係では、この共依存構造が意図せず作られていくことがあります。
責められ、否定され、価値を下げられる一方で、
「たまに与えられる優しさ」が、関係を断ち切れなくさせてしまうのです。
「優しい時が忘れられない」心理
多くの人がこう言います。
「本当は優しい人なんです」
「最初は、あんな人じゃなかった」
この記憶は嘘ではありません。
問題は、その優しさが“継続しないこと”にあります。
強い否定と、突然の優しさ。
この落差が脳に強い刺激を与え、
- 次こそ戻るかもしれない
- 私が頑張れば変わるかもしれない
という期待を生み出してしまいます。
トラウマボンドという心の結びつき
この状態は心理学ではトラウマボンドと呼ばれます。
恐怖・不安・孤独といった強いストレス状態の中で、
加害と優しさが繰り返されることで、相手への執着が強化される現象です。
これは「愛しているから離れられない」のではありません。
傷ついた状態でつながってしまった心の反応なのです。
必要なのは「自分を取り戻す時間」
この結びつきは、意志の力だけではほどけません。
まず必要なのは、
- 安心できる環境
- 神経を休ませる時間
- 「自分は悪くなかった」と理解すること
少しずつ、身体と心の緊張を緩めていくことが回復の入口になります。
📘 自分を理解したいときに:
専門知識に触れることで、
「私がおかしかったわけではなかった」と腑に落ちる瞬間があります。
※資格取得が目的でなくても、学びの入口として役立ちます。
まとめ
愛情は、苦しさで証明するものではありません。
不安でつながる関係から、
安心で呼吸できる場所へ。
その移動は、とても小さく、静かでかまいません。
あなたの心が少し軽くなる方向を、
これから一緒に探していきましょう。
※本記事は医療的診断を行うものではありません。危険を感じる場合は、専門機関や公的支援窓口の利用も検討してください。